【オカメインコの鳴き声の気持ちと対策】楽しく暮らすための3つの知恵

オカメインコ(オス2歳) 飼育

 

社交的で賢いオカメインコですが、飼い主さんの中には「鳴き声がうるさくて近所迷惑になっていないか」「なんで鳴いているのか分からない」など日頃から鳴き声に悩まされていませんか?

 

これから飼育を検討している方にとっても鳴き声問題はとても気になるポイントですね。

 

オカメインコの寿命は20年とも言われておりますが、ここでは鳴き声の種類ごとに実際の動画を交えご紹介しますので、お互いストレスのない楽しい生活を送っていただくためのヒントにしていただければと思います。

 

【著者プロフィール】
インコ飼育歴8年、現在オカメインコと暮らして2年の会社員。
仕事は早朝から深夜までに及ぶなど不規則ながらも、インコとの生活を通して充実した日々を送ってきました。現在はオカメインコ(オス 2歳)のしつけに悪戦苦闘しながらも色々と学びながら楽しい日々を過ごしてます。

オカメインコは何故よく鳴くの?

動物には鳴き声がそれぞれありますが、特に鳥類は良く鳴くイメージがありますよね?
この項目では何故インコがよく鳴くのかについてご説明いたします。

 

鳥類の多くは群れて生活をしておりますが、オーストラリアに生息する野生のオカメインコも同様に敵から襲われないよう群れをつくって生活をしております。

 

その群れの中では、2歳児なみの知能を持ち合わせているという研究結果が出ているほど賢い鳥ですので、様々な鳴き声を通してコミュニケーションを図ります。

 

特に代表的な「呼び鳴き」がございますが、これは孤独を嫌う特性から仲間を呼ぼうと鳴き続ける野生の習性が残っているためで、ペットのオカメインコにとっては飼い主さんを仲間や伴侶として認識し鳴いているのです。

 

性格に個体差はありますが臆病な一面もあるので、飼い主さんに対しても姿が見えなくなったことで不安や危険を察知し呼び鳴きを始めます。

 

こんな鳴き声の時ってどんな気持ちなの?

好奇心旺盛で学習能力も高いオカメインコは様々な場面でその時の感情を鳴き声としぐさで表現しますが、実際はどのような鳴き声でしょう。

 

ここではわが家のオカメインコ(オス2歳)の動画を交えながらご紹介します。
次に代表的な鳴き声を4つあげてみました。

 

①ピュイ
②ギャッ
③ピー
④キュイ

 

ではそれぞれご説明いたします。

 

①ピュイ
視界から飼い主さんの姿が見えなくなって1,2分もすると冠羽を立てて呼び鳴きが始まります。


ひとりでは不安なため遠くから少しでも物音が聞こえれば、そこに気配を感じとり大きな鳴き声で「こっちにきて!」と言わんばかりに鳴き続けます。

 

こちらが相手をするまでなかなか鳴きやまないどころか大きくなってくる場合もあり、こうなると近所迷惑になっていないか心配になってしまいますね。

 

ここで相手をすると「大きな声で鳴けば構ってくれる!」と学習し、さらに呼び鳴きは大きくなっていきます。

 

②ギャッ
不快を表す際にこの声を出します。


例えば「カキカキしてぇ〜」とおねだりされカキカキしていると、気に入らない箇所に触れたことで不快に感じ、クチバシを開けて「ピュー」とひと鳴きして指をかじってきます。

 

単発で鳴くのでそれほど気になりませんが、かじられるとまぁまぁ痛いですよね・・・

 

③ピー
外の音やテレビから流れてくる特定のCMに反応して少し甲高い音で鳴き始めます。


オカメインコは視力がとても良く、知能も発達しているので何か特定のCMには反応をしてしまう内容が含まれているのかもしれませんね。


また、外にいるカラスやスズメの声に反応している場合もあります。
返事でもしているかのように大きく何度も鳴きますので、窓を開けていると近所にもよく響きます。

④キュイ
カキカキしてあげると、目を閉じて気持ち良さそうに小さく「キュイ」と鳴いてる姿は何とも愛くるしく幸せを感じる瞬間です。


冠羽もベタッっと寝てる状態、リラックスしているときに鳴きます。

 

ご覧いただいた以外にもさまざまな鳴き声はございますが、実際は人間同様に声だけではなく身体でも表現します。

 

ですので、すべて把握することは難しいですが冠羽や身体の状態、その時の状況などと合わせて見極め適切な対処をおこない良好な関係を築いていきましょう。

 

後半ではしつけについてもご紹介しておりますが、オカメインコは熱しやすく冷めやすい性格でもあります。


くれぐれも興奮している時に対処を間違え噛まれないようご注意してください。

 

鳴き声ってどのくらいの大きさなの?

代表的な鳴き声をご紹介しましたが、オカメインコの鳴き声はどのくらいの音量なのか気になる方もいらっしゃるかと思います。


ここでは実際にスマホアプリを使って音量を計測した結果をご紹介いたします。

 

わが家の部屋(広さ10畳)で日中テレビを付けている状態を基準にどのように数値が変化するのか、鳴き声の種類ごとに計測してみました。
※実際の計測数値とは異なる場合がございます

 

通常音量:40〜50db

計測距離:約2m

 

  • ピュイ
    音量:70.7db

    アプリではレストランと同じぐらいの音量と表示されており部屋の中ではそこそこ大きい音量です。
    なかなか鳴き止まないようなこともあり、飼い主さんによっては悩みのタネとなります。

  • ギャッ
    音量:48.3db

    音量は通常時との変化はありません。不快な際に発していてもそれほど怒りでもないので、人間で言うところの愚痴るレベルでしょうか。

  • ピー
    音量:72.2db
    呼び鳴き(ピュイ)の音量とほとんど同じですが音が甲高い分、近所に響き渡っているかもしれません。

  • キュイ
    音量:47.1db
    音量は通常時との変化はありません。小さく鳴くのであまり聞こえませんが、静寂な環境でお互いリラックスしている状態で聞くと幸せな気分に浸れます。

数値で見てみると、地鳴き(日常的な鳴き声)の音量は大きく、継続的に鳴かれてしまうとやはり我々人間にもストレスになってしまう可能性もありますね。

次ではストレスにならないための対策としていくつかご紹介しておりますのでご参考にしてください。

 

しつけと騒音対策

ここまでご覧いただき、オカメインコは甲高く大きな鳴き声であることがお分かりいただけたかと思います。

 

それでは実際にこの鳴き声を少しでも抑えるためにはどのような対策があるのか、飼い主さんのストレスにもなりうる「呼び鳴き」のしつけと、騒音対策についてご説明いたします。

 

■対処方
例えがオカメインコから飼い主さんの姿が見えなくなった時に鳴く際も、声に反応すればするほど「喜んでもらえている!」「大きな声で鳴けば来てくれる!」と学習し、大きな声で鳴くようになっていきます。

 

そのため鳴きだしたら相手にしがちですが、ここはグッと堪えてノーリアクション、極力目を向けることなく遠くから見守りましょう。

 

その際はケージ内にはひとり遊びができるおもちゃなどを与え、極力ケージ内に他の物に興味を向けられる環境を作っておきましょう。

 

やがて鳴き声が落ち着いてきましたらおもいっきり褒めてあげましょう。
鳴き声に反応するのではなく、鳴いていないことに反応してあげることがポイントですね。

 

しつけには時間がかかりますが、いずれオカメインコも学習していきますので根気よく続けていきましょう。

 

■騒音対策
どうしてもご近所への騒音が気になる方やご自身のストレスを感じる方は、いくつかご紹介しますので物理的に対策を取ってみてはいかがでしょうか。

 

・アクリルバードケージ
防塵、保温、防音効果があり、お使いのケージに被せるように使えるタイプもあるので手軽に対策ができます。

 

・通気口を吸音、防音材で塞ぐ
吸音材や防音材をケージを囲うように設置する方法や、通気口を塞ぎ外に漏れていくことを防ぐことで対策を取ることも可能です。

 

・防音カーテン
窓の近くにケージがある場合は防音カーテンも有効かもしれませんが、より効果を得るためには吸音材や防音材との併用がオススメです。

 

まとめ

今回はオカメインコの鳴き声についてお伝えいたしました。
鳴き声と合わせて身体の変化や冠羽の状態などと合わせて観察してみると、オカメインコの感情をより理解がしやすくなることが分かります。

 

【鳴き声の種類】
 ①ピュイ:飼い主の姿が見えなくなる時に鳴く「呼び鳴き」音量も大きく代表的な鳴き声

 ②ギャッ:不快な感情をあらわす鳴き声

 ③ピー:特定の条件で反応する際の大きな鳴き声

 ④キュイ:おもにリラックスしているような状態の時の鳴き声

 

【しつけと対策】
 対策1.呼び鳴きをした際はなるべくノーリアクションで!

 対策2.鳴いてないことに対して褒めてあげましょう!

 対策3.アクリルケージや吸音・防音材を効果的に使ってご近所対策!

オカメインコの寿命は20年とも言われていますが、長い時間楽しく暮らしていくためには、最低限必要な知識を身に付けておきたいですね。

その中でも鳴き声はどんな意味があるのか、ある程度理解しているだけで変調に気づき、早めの対応もできるようになりますので、ぜひ鳴き声を参考に飼い主さんにとってもストレスのないオカメインコとの生活を送ってください。

ご覧いただきありがとうございました。

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